術前生検が大腸腫瘍に対するESDに及ぼす影響 傾向スコアマッチ分析

疫学(臨床)研究実施についてのお知らせ

大阪市立大学大学院医学研究科
消化器内科学

研究期間

倫理委員会承認後 ~ 2016年12月31日

研究の意義・目的

近年、大腸腫瘍に対する内視鏡的摘除は広く普及しています。一方、内視鏡的摘除前の大腸腫瘍に対する生検(術前生検)はその診断に有用とされていますが、近年の内視鏡診断の進歩により、生検は不要という意見もあります。さらに、生検による機械的刺激は、粘膜下層に線維化という病態を引き起こし、粘膜下層へ注射した際の浮き上がり不良 (non-lifting sign陽性)の原因となり、内視鏡的粘膜切除術(EMR: endoscopic mucosal resection)を困難にするという報告があります。また、近年登場した内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD: endoscopic submucosal dissection)という方法は、non-lifting sign陽性の病変も対象としていますが、そのESDにおいても、粘膜下層の線維化が手技を困難にするという報告があります。さらに本邦の大腸ESD/EMRガイドラインにおいても、術前生検は粘膜下層に線維化を来たすため、必要最小限にとどめるべきとされています。

しかし実際には、術前生検が病変直下の粘膜下層に及ぼす線維化の程度について詳細に検討されていません。また、術前生検による線維化が大腸ESDに及ぼす影響について検討した報告もほとんどありません。

本研究で術前生検が粘膜下層の線維化に影響することが明らかになれば、ESD前の術前生検を控える根拠となり、治療への悪影響を軽減できる可能性があります。

研究の方法

これまで2005年から2015年10月に当院でESDを行った、大腸腫瘍のうち、側方発育型腫瘍という平たい腫瘍を対象とし、術前生検を行った群と行っていない群で比較検討を行います。今回はより精度の高い検討を行うために傾向スコアマッチングという統計学的方法を使用して検討を行います。

研究組織

研究代表者:永見康明

本研究に関する問い合わせ先

研究実施分担者:福永周生

住所:545-8585 大阪市阿倍野区旭町1-4-3

電話:06-6645-2316、17

FAX:06-6645-3813

E-mail:gi-endoscopy@med.osaka-cu.ac.jp

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