便秘外来のご案内

便秘の症状にお困りの方へ、便秘患者を診られている医療機関の先生へ

慢性便秘症の有病率は2~27%と報告されており、多くの現代人が「お通じの回数が少ない」「おなかが張って苦しい」「便が硬く出すのに苦労する」など便秘の症状を抱えていると言われています。

ご自身のご判断で食物繊維の多い食事やを運動を心がけたり、市販の便秘薬を飲み続けているなどの対策を講じている方も多いのではないでしょうか。また既に医療機関に通院されており大腸内視鏡を受けてもなかなか原因がはっきりしなかったり、薬を飲んでもなかなか改善されないという方もいらっしゃるかもしれません。

当院では、「便秘外来」として便秘に特化した専門外来を設置しています。

一言に「便秘」といっても、原因は様々です。当院では必要に応じて専門的な機能検査等も受けて頂き、患者様お一人おひとりに応じた治療を行っていきます。

慢性的な便秘の症状でお悩みの方、便秘は恥ずかしいことではありません。どうぞお早目にかかりつけの先生より当院へ紹介していただいてください。また、下剤の内服だけではなかなか改善しない患者様を診られている医療機関の先生がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介いただければ幸いです。

便秘とは

2017年10月に日本で初めての「慢性便秘症診療ガイドライン」が日本消化器病学会から刊行されました。
ガイドラインでは便秘は「本来対外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されています。

便秘のタイプについて

便秘は以下のようなタイプに分けられ様々な検査方法を用いて診断されます。
(慢性便秘症診療ガイドラインより引用)

原因分類 症状分類 分類・診断のための検査方法 専門的検査による病態分類 原因となる病態・疾患
器質性 狭窄性 大腸内視鏡検査、注腸X線検査など 大腸癌、クローン病、虚血性大腸炎など
非狭窄性 排便回数減少型 腹部X線検査、注腸X線検査など 巨大結腸など
排便困難型 排便造影検査など 器質性便排出障害 直腸瘤、直腸重積、小腸瘤、巨大直腸、S状結腸瘤など
機能性 排便回数減少型 大腸通過時間検査など 大腸通過遅延型 特発性、症候性、薬剤性
大腸通過正常型 経口摂取不足
排便困難型 大腸通過時間検査、排便造影検査など 硬便による排便困難
便秘型過敏性腸症候群など
排便造影検査など 機能性便排出障害 骨盤底筋協調運動障害、
腹圧低下、直腸感覚低下、直腸収縮力低下など

便秘外来の流れ

かかりつけ医からのご紹介(血液検査や腹部レントゲン写真、大腸内視鏡検査の結果などをご確認させていただきます)

問診(便の状態、排便の頻度、腹部の張り具合、食生活を含む生活環境、服用されている下剤など)、身体診察

必要に応じ専門的な機能検査を受けていただきます。

いずれの検査も痛みを伴わない検査です。食事制限や特別な前処置等も必要ありません。

直腸肛門内圧検査

肛門から先端にセンサーのついたチューブをいれて、いきんでもらったり、肛門をしめてもらったりうまくして圧を測定します。主に機能性便排出障害の診断・治療として用いられます。

直腸感覚検査

直腸内に水を充満させた風船を挿入して、それを出していただくことによって排出能を評価する検査です。骨盤底筋協調運動障害などの機能性便排出障害の診断に用いられます。

排便造影検査

バリウムと小麦粉を混ぜて作った疑似便を肛門からチューブを使って注入します。その疑似便を排泄していただきレントゲンで直腸肛門の形態的な動きや括約筋の協調運動を評価します。

○結果説明、治療方針の決定

生活習慣の指導、薬物調整、バイオフィードバック(患者さん自身に肛門の動きを意識していただき骨盤底筋協調運動を改善する療法)、外科的治療など、原因に応じて治療をおこなっていきす。
当院での精査加療により症状の改善をみとめた場合は、紹介していただいたかかりつけ医にお戻りいただきます。また改善をみとめなかった場合も6か月をめどにお戻りいただきます。

かかりつけ医の先生へのお願い

当院では専門的な検査を中心に診療させて頂きます。
スムーズな診療のために下部消化管内視鏡検査については紹介前に受けておいていただければ幸いです。また薬剤性や症候性便秘(内分泌疾患等)についても除外いただいた上でご紹介ください。

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